ページの先頭です
Menu
文字サイズ

教えて、先生!

No.017遊んでばかりでも大丈夫?

Q.

もうすぐ小学生なのに一日中遊んでばかりです。大丈夫でしょうか?

教えてくれるのは>>>吉田 伊津美先生(東京学芸大学 教授)

A.

大丈夫!「遊び」を通していろいろなことを経験し、学んでいるのです。

大丈夫です!ただし、「遊び」を行なっていれば、です。

ここでいう「遊び」とは誰かに指図されてやらされるのではなく、自分なりに楽しんで行い、初めてのことや少し難しいことにもすすんで挑戦したり夢中になって取り組みむような活動です。

テレビやパソコンのゲームなどバーチャルで受け身な体験ではなく、友達と鬼ごっこや公園でブランコするなど、直接的な体験をいいます。このような「遊び」を通して子供はたくさんのことを学んでいます。

その意味では「遊んでばかりいる」ということは、たくさんの「学び」を経験していることになります。

乳幼児期は、字が書けたり計算ができたりすることよりも、もっと大事なことがあるのです。それは「遊び」です。乳幼児期の「遊び」には、この時期に必要な育ちや学びの要素がたくさん含まれています。

かつての子供たちは友達集団の中で群れて遊んでいました。その中で、思いきり体を動かしたり、友達と共感したり、悔しい思いをしたり、自然と触れ合ったり、様々な経験をしていました。

このような経験を重ねることは、結果的に、できることが増えて自信を持ち、動植物の性質や生態を知り、きまりやルールを学ぶことになります。

また、思いきり遊んだ後は休むというように、物事に集中して取り組んだり、めりはりのある生活が送れることにもなり、生活リズムを形成することにもつながります。

それでも理屈では分かっていても、小学校では勉強があるのに…と心配になりますよね。

乳幼児期の「遊び」は、興味を持って取り組む姿勢やそのことを追究したいという気持ちを育て、工夫したり物事に積極的に関わる態度を育てています。これが小学校以降の学びの基礎、根っこになるものなのです。

吉田 伊津美先生のプロフィール

東京学芸大学 総合教育科学系 教授

主に幼児期の運動について、保育所や幼稚園における調査を中心に、発達科学、保育環境など総合的な観点から研究している。

専門は幼児教育、体育心理学。

主なご著書・論文等
「幼稚園教育要領ハンドブック2017年告示版」「幼保連携型認定こども園教育・保育要領ハンドブック2017年告示版」「保育所保育指針ハンドブック2017年告示版」(以上、学研教育みらい・分担)、「保育と幼児期の運動遊び」(萌文書林・分担)、「演習 保育内容健康」(建帛社・分担)

※プロフィールは平成30年(2018年)3月現在のものです。

ページの先頭に戻る