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教えて、先生!

No.016食べ物の好き嫌いはどうすればいい?

Q.

食べ物の好き嫌いが出てきました。どうしたらいいでしょう?子供が食べやすい調理の工夫はありますか?

教えてくれるのは>>>加藤 則子先生(国立保健医療科学院 生涯保健部長)

A.

食べ物の味が分かり好みが出てくるのは成長の証ですが、嫌いなものが多すぎると困りますね。切り方や盛り付けを工夫したり、お友達と食べるなど、いろいろな食べ物と広く触れる機会を持たせましょう。

幼児は成長するとともに味覚や食感が発達してきます。離乳食は何でもよく食べていても、1歳を過ぎると食べる種類が限られてくることがあります。食べ物の味が分かり好みが出てくるのは成長の証です。

自然界で動物は、苦み、匂い、せんい分を、食物として適さない危険信号として避けて身を守っていると言われます。これらは子どもが嫌うことの多い食物の特徴でもあり、幼い生き物が安全な食を確保するための本能と言えるかも知れません。

とは言え、嫌いなものが多すぎると食べられるものが限られ栄養に偏りが出るほか、ゆくゆく集団生活や社会生活に入って不便な思いをするかも知れません。

嫌いなものを食べやすくするには、切り方や盛り付けの工夫をするほか、カレーやみそ汁など、子どもが好きで味が分からなくなりやすいものに、細かく切ったりすりおろしたりして入れるのも一つの方法でしょう。また、空腹であれば多少嫌いなものも、より食べやすいです。

味覚は成長とともに変わりますから、食べられないと思っていたけれど、ある時食べてみたらおいしいと感じることもあります。好き嫌いにこだわらず、いろいろな食べ物と広く触れることができる機会を持たせましょう。お友達とみんなで同じものを食べると食べられることもあります。

また、材料や調理の過程を知ることで、食べ物はみな自然の恵みなのだと感謝の気持ちを持つようにするなど、食べ物との多様な関わり方を心がけるのも良いでしょう。

加藤 則子先生のプロフィール

国立保健医療科学院 生涯保健部長。専門は母子保健。

小児医学・公衆衛生学等の知見に基づきながら、一生の健康づくりの基礎である乳幼児期のすこやかな発達のための、生活や環境なども含めたトータルな食育を提言。

厚生労働省「食を通じた子どもの健全育成(-いわゆる「食育」の視点から-)のあり方に関する検討会」(H15年~16年)の委員として報告をまとめ、同検討会による乳幼児の保護者向けリーフレット「楽しく食べる子どもに ~食から★はじまる★健やかガイド」の作成にもかかわる。

主なご著書等
「子どもをとりまく環境と食生活 ~妊娠期からのすこやかな発育・発達のために」
(編著)(日本小児医事出版)、
「子育ても仕事も捨てられない」(メディサイエンス社)、
「小児保健シリーズN0.61 乳幼児期の食育 ~食育の観点から子育て支援を考える~」(編集)((社)日本小児保健協会出版)ほか。

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